こんにちは、広島で起業・創業をサポートするBOAです。
会社設立から経理事務まで徹底サポート致します!
本日の「ビジネス心理学」です。
このテーマでは様々なビジネスに使える心理学や脳科学の研究結果の一例をご紹介していきます。
人の購買(モノを買う)行動や意思決定に少しでも働きかける工夫が手軽にできたら面白くないですか!?w
もちろん必ず売上が上がったりするわけでは無いですが肩の力を抜いて
「ふーん。そうなんだ~。」
くらいの感覚で読んでいただけると嬉しいです。
DMや商品のキャッチコピーなどを決める際に、
特にこだわりのない部分であればこの「ビジネス心理学」の
エッセンスを加えてみたらいかがでしょうか?
高級品は値下げしてはいけない!?
価格と実際の価値について良く耳にする話でワインのお話がありますよね。
テレビなんかでよく見かける
「芸能人や著名人が安いワインを高いものだと間違える!」とかw
今回のお話もまずはワインから。
高価だと認識されたワインは、安いワインと比べて脳の奥深くでも
”美味しい”と認識されていることがある研究で分かっています。
スタンフォード大学とカリフォルニア工科大学の研究によると
1本5ドルではなく45ドルのワインを飲んでいると”思った”ときの方が
人間の脳は大きな快感を覚えることが実証された。
この研究結果の面白いところは調査の中で被験者が適当なことを言っているのではないのです。
「値段が高いと聞いたけどよく味が分かんない。でも、バカだと思われたくないから美味しいと言っておこう!」
ではなく、脳がしっかりと美味しいと感じているのです。
脳は高いモノをありがたがる!?
脳のモニタリングをしながらワインなどを一口飲む度に、どんな反応が見られるか観察したところ面白いことが分かりました。
認識が価格に左右されるのはワインだけではなかったのです。
高い金額を払って”栄養ドリンク”を購入した人は同じ商品を割引価格で購入した人より、実際にパズルを早く解けることが判明しました。
値段が高いほうが効果が高かったということでしょうか?w
さらにもう一つの研究では被験者に鎮痛剤(痛み止め)を渡した時に1回分の料金を
300円と伝えると85%の人が痛みが軽減したと報告したが、
20円と伝えると61%の人しか痛みの軽減を報告しなかったことが判明した。
「そりゃあ、個人差あるでしょう。」
と、思いましたか?
もちろんこの鎮痛剤、実はなんの有効成分もふくまれていませんでした。
値段が高すぎると脳は痛みを感じてしまう。でも、この研究である商品に対して多く支払っているほど人はその商品を堪能していることも分かってしまいました。
それでは、マーケターはプライスポイントをどこに設定すれば良いのでしょうか?
この一見矛盾してそうな話の解決の糸口となるお話を最後に紹介しましょう。
先程のスタンフォード大学とカリフォルニア工科大学での研究でワインを飲んだ人たちが、仮にスーパーに行かされ、ワインを買ってきてくれと言われたらどうでしょう?
「安すぎるワインを選んだら、無知なやつだと思われるだろうか。」
「値の張るワインを選んだら、偉そうなやつだと思われるだろうか。」
色々と影響しそうな要素はありますが、やはり高いワインには脳が痛みを感じてしまうのではないでしょうか?
高価なモノが満足感を押し上げるのは、それを購入し、消費した後だからです。
なので、我々ビジネスマンやマーケターはやっぱり同じ問題に直面しています。
消費者に受け入れられ、なおかつ利幅の取れるいいバランスの価格設定を求めて。
本日の話で分かるのは高級品や高級ブランドなどにとって、その価格もブランド体験の重要な一部だと認識する必要があるということです。
ターゲットの市場にふさわしい価格設定をしないといけません。値引きは実際には顧客体験の質を低下させかねないのです。
さて、いかがでしたでしょうか?
▽▼▽次回の記事はコチラ▼▽▼
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
広島で起業・創業をサポートするBOAでした。