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【具体的な銀行融資の申込方法②】〜売上が増加しているとき〜

こんにちは、広島で起業・創業をサポートするBOAです。
会社設立から経理事務まで徹底サポート致します!
本日のテーマは引き続き”具体的な融資の申込み方法”です。

 

〜資金が必要になるパターン①売上が増加しているとき〜

 

 

売上が増加するときは、それだけ多くの仕入れが必要になり、仕入れのためのお金が必要になるのは前回お話したとおりです。

実は、「売上増加に伴う運転資金」は銀行がもっとも融資に応じやすい資金需要のひとつのです!

なぜなら通常、売上が増加するということは会社の業績が伸びるということですから、

貸し手となる銀行としては安心して融資に応じることが出来るのです。

 

必要な運転資金の求め方

一般に運転資金の必要額は次の算式によって求めることができます。

所要運転資金
=【(売掛債権回転期間+在庫回転期間)-買掛債務回転期間】×平均月商

なんだか難しいですねw

これを簡単に言うと

【立替期間】×平均月商

です。
つまり銀行の方々が使う先程の式が「月の売上と比べてどれくらいのお金が足りないのか?」
を確認するための式となるのです。

 

以下、一応細かな説明を載せておきます。


※売掛債権回転期間とは
売上が発生してから代金を現金として回収するまでの期間のことです。売掛債権回転期間はつぎの算式によって求めることができます。
売掛金÷平均月商

※在庫回転期間とは
商品を製造するための原材料や製造された製品、あるいは商品の仕入れをしてから販売されるまでの期間のことです。在庫回転期間はつぎの算式によって求められます。
(原材料+仕掛品+商品)÷平均月商

※買掛債務回転期間とは
原材料や商品を仕入れして、その代金を支払うまでの期間です。簡単に言うとツケで買って、それを現金で支払うまでの期間です。買掛債務回転期間はつぎの算式によって求められます。
買掛金÷平均月商


 

売上増加で運転資金が必要となる根拠

 

さきほど必要な運転資金は、【(売掛債権回転期間+在庫回転期間)-買掛債務回転期間】×平均月商によって求められると説明しましたが、
通常【(売掛債権回転期間+在庫回転期間)-買掛債務回転期間】つまり立替期間は通常一定ですよね。分かりやすく言うと”仕入れ”や”月々の経費”になるわけですから^_^

ということは売上が上がることで当然、この”月々の立替金”は増加します。

 

 

これを年商1200万円の会社で考えてみましょう。

この会社の売掛債権回転期間は3ヶ月、在庫回転期間は1ヶ月、買掛債務回転期間は2ヶ月とします。すると立替期間は3ヶ月+1ヶ月-2ヶ月=2ヶ月ということになりますね。

 

したがって必要な運転資金は2ヶ月×平均月商100万円=200万円ということになります。

この状態で売上が増加し、月商が150万円になったとします。
すると必要な運転資金は2ヶ月×150万円=300万円となりますね。
100万円増えたのがお分かりでしょうか?
これが増加した必要な運転資金となるのです。

 

銀行はこの運転資金を融資審査の場合、必ず算出しています。
なので100万円の申し込みした場合、売上増加に伴う計算上の運転資金必要額とピッタリ合っていますから、「あぁ、確かにね。」ということで審査は通りやすくなります。

 

でも逆に、300万円必要だと申し込んだ場合、計算上の必要額をオーバーしていますから、
「え?多くない!?」ということで適性な必要額以上の融資となり、審査がやや慎重に行われてしいます。

 

銀行員「あとの200万円はなんの費用ですか?」
あなた「あ、いや…その…」
銀行員「(なんかこの社長さん、怪しいなぁ…)」

 

こんな結末イヤですよねw

売上増加に伴う運転資金の借入を申し込む場合、ちゃんと計算式に沿った金額で申し込むと、銀行審査は通りやすくなると思います。
ただ銀行の融資審査は他の事情もあわせて総合的に判断していますから、
これだけで必ずしも審査が通りやすくなる。通りにくくなる。
とは言えない点もあることは承知しておいてください。

 

ただ冒頭でも説明したとおり、売上増加に伴う運転資金は銀行がもっとも融資しやすい性格のものであることは事実です。なので申し込む際には簡単にでも計算して申し込みましょう!

 

「計算は苦手だなぁ。」
と思われる方は、信頼できるスタッフや経理担当の外注先をまず確保しましょう♪

 

 

▽▼▽次回の記事はコチラ▼▽▼

【具体的な銀行融資の申込方法③】〜売上の回収期間が延びているとき〜

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

広島で起業・創業をサポートするBOAでした。

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