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【具体的な銀行融資の申込方法③】〜売上の回収期間が延びているとき〜

こんにちは、広島で起業・創業をサポートするBOAです。
会社設立から経理事務まで徹底サポート致します!
本日のテーマも引き続き”具体的な融資の申込み方法”でいきましょう♪

 

〜売上の回収期間が延びているとき〜

 

 

前回の記事でお話した
必要な運転資金=【売掛債権回転期間+在庫回転期間-買入債務回転期間】×平均月商
の計算式を覚えていらっしゃいますか?

 

この式の【】の部分がいわゆる”立替金”だともご紹介致しました。

この立替金、つまり売上金が最終的に現金として回収出来るまでの期間が長くなると、
長くなった分だけ資金の立替金、つまり運転資金が必要になってきますよね。

 

 

売上金を現金として回収出来るまでの期間が長くなるということは、
それだけ売掛債権(つまりお客様に対する”貸し”)の残高が溜まっていくということですから、
入金までの期間が長くなり、その間のお金が必要になるのです。

運転資金融資というのは銀行融資の代表的な形態ですが、
何度もお伝えするように
銀行がもっとも融資しやすいケースの代表は売上が増加しているときです。

 

銀行は融資に慎重な姿勢!?

それに対して今回のテーマである売上の回収期間が延びている場合というのは
銀行にとって融資を慎重に検討するケースにあたりやすくなります。

なぜ売上の回収期間が延びている時は、銀行は融資に慎重になるのでしょう?
その理由の主なものは次のとおりです。

 


1 危ない会社とつきあっていない?
業績が悪くなり、資金繰りがキツくなった会社を取引先としていないか?
取引先の資金繰りが悪いため、回収までの時間がかかっているのだったら、最悪売上が回収出来ないことが起こりうるのではないか?

2 取引先とトラブルになっていない?
取引先からクレームをつきつけられ、取引先が代金の支払いを拒んでいるのではないか?

3 無理な販売をしていない?
売上が欲しいばっかりに取引先のいいなり、つまり都合の悪い条件で取引していないか?

4 売掛金が焦げ付いてない?
回収が不可能になった売掛金があるにも関わらず、それを隠して回収条件が長くなったとウソの説明をしていないか?

5 架空の売上を計上していないか?
架空の売上を計上し、そのつじつまをあわせるために架空の売掛金を計上。
そして「銀行には回収条件が変更になった為、売掛金が多くなっている。」
とウソをついていないか?


 

このように売上の回収期間が延びたことによる運転資金の借入の申し込みに対して、
銀行はどうしても最初に警戒心を持ちます。

 

なので売上の回収期間が延びたことによる運転資金借入を申し込む場合は、
その銀行の警戒心を取り払うことがポイントです。

《銀行への説明ポイント》

・どの取引先が
・今までの回収条件からどのように
・なぜ変わったのか?

を明確に銀行担当者に伝えてください。

 

「うちの取引先にA社があります。
今までは納品した月の末締めの翌月末払いでしたが、
来月から月末締めの翌々月末払いに変わりました。
A社から新たに商品の検査期間として1ヶ月設けたいとの連絡があったんです。
もちろんうちとしては困るのですが、A社のうちのメインの取引先ですし、
商品のクオリティを高く保つためには必要なことだとも納得できます。
A社との良好ですし申し出を受けようと考えたのです。」

 

というのはどうでしょう?

説明を受けた銀行担当者はA社の取引銀行に信用照会をしたりしてA社の信用状態を調べることもあるみたいですが、信用状態に問題がなければ、融資に向けてスムーズに手続を行うことになります。

 

 

▽▼▽次回の記事はコチラ▼▽▼

【具体的な銀行融資の申込方法その④】〜売上が減少しているとき〜

いかがでしたか?^_^

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
広島で起業・創業をサポートするBOAでした。

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