こんにちは、広島で起業・創業をサポートするBOAです。
さて、本日も融資申込みのちょっとしたコツをご紹介いたしますね。
銀行融資の受け方のコツ4 ”前年同期比”を意識する!
今回は「前年同期比を意識する」です。
銀行融資を申し込む際には銀行から決算書や試算表の提出を求められるのは以前の投稿でもありましたね。
今回はその決算書や試算表の”どこ”を見ているのかを具体的に聞いてみました。 そのうちの1つをご紹介させていただこうと思います。
融資審査を担当する銀行員の方はあなたが提出した決算書や試算表を見て、単純に利益が黒字とか赤字とかを見ているだけではなく、
「前年同期と比べて大きく変化している項目はないか」 どうかをチェックしています。
チェックは貸借対照表の勘定科目や損益計算書の経費の内訳まで細かいところまで及びます。
ちょっと小難しいですねw
「単純に売上や利益だけではなく細かいところも見てるよ」くらいに捉えていただければ結構です。
そして、そうやって細かくチェックした際に大きく前年同期と変化している項目について、 なぜ変化しているのかを解明するわけです。
要はまず1つのポイントとして銀行の方は”変化”に注目しているということみたいです。
なぜこんなことをするのかいうと、前年同期比を確認することで融資先に危険な状態が発生していないかどうかがある程度わかるからです。 危険な事、つまり業績悪化がうかがえる場合、前年同期比を見ることで自然ではない異常な事象に気づくことが出来るのです。
そしてもしも前年同期比で気になる箇所があった場合、必ず銀行担当者から質問があるはずです。 銀行担当者は疑問があるから質問をするわけですが、その質問に答えることが出来ない場合、銀行担当者の疑問は解決されません。
と言うよりも前年と比べて数字が大きく変わったとしたら、あなたがはっきり思い出せる”何か”があるはずなんです。
例えば
・社用車を購入した
・新しい商品を売り始めた
・盗難や災害などのトラブルに見舞われた
など、「あー、あの時期か!」 と、決算書上の処理については分からなくても、経営者なら出来事ぐらいは普通思い出せますよね?
それが何も思い出せないってことは、ネガティブに捉えると
・経営をきちんとしてない
・数字だけイジって嘘の書類になっている
となってしまう可能性もあります。
なので銀行員の方が「ん?」と思った時にそれが解決しないと絶対に融資には応じないとはなりませんが、融資に応じるとしても申し込みした金額より少ない融資になってしまったり返済条件(利率や返済期間)が悪くなったりする可能性が高くなるかもしれません。
あなたが決算書とか試算表を眺める際には、日頃から前年同期と比べてどうなのかという視点を持ってみるといいかもしれません。そして前年同期との違いを把握しておきましょう。
毎回言いますがこれは銀行融資を受けやすくするだけではなく、 経営管理にも必ず役立つはずです。
▽▼次回は第5話としてコチラ▽▼
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
広島で起業・創業をサポートするBOAでした。