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【意外!?】売上増加で運転資金が必要になった!!

こんにちは、広島で起業・創業をサポートするBOAです。

たまーに「融資受けないとちょっと厳しかもなー。」
なんておっしゃってる会社に
「社長、そんなに売上悪かったでしたっけ?」
と聞くと 「いや、”売上は上がってる”。でも手元にお金が無いから支払いとかやばいんだよ〜」

 

「ん?どゆこと?」
ってなりませんか?w

 

売上が増加してるのになぜか運転資金が必要となる秘密

 

 

運転資金は、
【(売掛債権回転期間+在庫回転期間)-買掛債務回転期間】×平均月商
で出てきます。ややこしいですねー(笑)
こんなのいちいち覚える必要はないので
【(売掛債権回転期間+在庫回転期間)-買掛債務回転期間】というのは
「仕入れ代金などを立替える、前払いしなきゃいけない期間」 のことだと思ってください。

 

在庫を抱える小売業なんかは最初に店頭にに置いとくために買った商品のお金や、 飲食店などで極端に言えば調味料なんかのお金も
「先に払っておいて、それがなくなって売上(お金)に変わるまで」 に少し時間がかかりますよね?
そのお金や店や会社に留まっとく期間のことをいうのです。

 

そして、ここででてくる”期間”は普通、ずっと一緒ですよね。 ということは売上が増えれば、所要運転資金も増えることになります。

 

分かりやすく例を出しましょう。 例えば年商1,200万円の会社で考えて見ます。

この会社の
売掛債権(あとでもらう売上)回転期間は3ヶ月、
在庫回転期間は1ヶ月、
買掛債務(モノは来たけどお金は後で払う。ラッキー♪)回転期間は2ヶ月とします。

 

すると立替期間は3ヶ月+1ヶ月-2ヶ月=2ヶ月ということになります。

【早く料金ちょうだいよー】+【買ってから在庫になってる期間、お金になんないじゃ~ん】−【支払い待ってくれる^_^ラッキー♪】というわけです。

損+損−得=どれだけ損(立替て支払っているか)となるわけです。

これを当てはめると必要な運転資金は2ヶ月×平均月商1,000万円=2,000万円ということになりますよね。
この状態で売上が上がって、月商が1,500万円になったとします。

 

すると必要な運転資金は2ヶ月×1,500万円=3,000万円となります。
必要な資金が1,000万円増加してしまいましたね。

売上は確かにあがりましたよねー?w不思議ですね。

銀行の方はこの必要な運転資金の計算を融資審査の場合、必ずしています。
したがって1,000万円の運転資金の借入を申し込んだ場合、 売上増加に伴う理論上の運転資金必要額と合致していますから、審査が通りやすくなります。

 

逆に売上増加に伴う運転資金として3,000万円を申し込んだ場合、理論上の必要増価額を超えてますから、必要額以上の融資となり、審査はやや厳しめに行われます。

売上増加に伴う運転資金借入を申し込む場合、先程の式に基づく金額で申し込むと、銀行審査は通りやすくなると思います。

 

もっとも、銀行の融資審査は色んなことを総合的に判断していますから、これだけで全てが決定するわけではありません。 1,000万円でも落ちたり、3,000万円でも通ったりすることは実際にありえます。

いいですか?売上の増加で運転資金が必要になることは十分あります。決して「売上増加」は夢でも計算ミスでもありません。そして「売上が上がってるのにお金が無い!」ということも同様です。

ただしその場合、このケースは銀行がもっとも融資しやすいものの一つではあるようです。

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
広島で起業・創業をサポートするBOAでした。

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