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実話!?【設備融資の”ウソ”と”現実”】

こんにちは、広島で起業・創業をサポートするBOAです。
会社設立から経理事務まで徹底サポート致します!

 

本日は「資金調達」について考えてみようと思います。

先日、クライアント様ではないのですが
少し小耳に挟んだお話があります。

 

 

とても興味深いお話だったのでお伝えさせていただきたいと思います。
ちなみに銀行マンの方も含めた
実話にもなるので是非お読み下さいw

 

嘘の見積書で設備資金の申込み

 

《質問》

飲食店を経営しています。
最近、売上が良くなくて資金繰りが厳しいので、
銀行さんに借入の相談に行きました。

しかし銀行さんからは

「設備資金だったら検討出来るのですが、運転資金では無理ですね。」

と言われました。

 

そこで知り合いの業者に店舗の改装の見積もり書を作ってもらって、
改装資金として銀行さんに相談することを考えています。
もちろん改装をするつもりはありません。これって大丈夫なんでしょうか?

 

これはなかなかきわどいコトを
しようとされていますねぇw

そもそも改装する予定もないのに
改装資金(=設備資金)として銀行から融資を受けることは
ある種の詐欺に該当します。

 

設備資金に対して銀行は、
その資金使途(使い道)を厳しく管理しています。

 

融資の実行と同時の業者への支払いや、
後日、
その業者からの領収書の提出を求められることもあります。

 

さらには改装状況について銀行員が現地を確認しに行く可能性もあります。

その時に、実は改装資金ではなかったことが判明した場合には、
「資金使途違反」として
融資した全額の即時返済を求められることすらもあり得ます。

 

ウソはダメですよ!
気をつけて下さい。

 


 

設備資金を銀行融資で全額調達するのは無理です

 

設備資金のお話が出たのでついでにもうひとつw
現役の銀行マンの方から伺ったお話です。
全てがこう。というわけではございませんが、
参考までにw

とある中小企業のケースですが、
先日ここの社長から店舗の移転費用に関する
銀行融資の借入申し出がありました。

 

現在の店舗の家賃より低い物件が出てきたので、
そこに移転して家賃を引き下げたいというのが目的。

 

店舗を移転するにあたり、
新店舗の内装工事や保証金などにおよそ700万円が必要らしいのですが、そのほとんどを銀行融資で借入したいとのこと。

 

ちなみにこの会社の年商はおよそ2,000万円です。

 

このケースの問題点は3つあります。


 

1.設備投資額が年商に対比して大き過ぎる

 

すでにこの会社は今の店舗の開設資金を銀行融資で借入し、
その融資残がまだ300万円ほど残っています。

 

その上でさらに700万円の設備投資をすれば、
およそ年商の半分の投資を行うことになります。

 

収益力も弱い状態ではその投資を回収するのにどれほどの期間を要するかわかりません。

 


 

2.今回の設備資金の全額を銀行融資で調達しようという点

 

銀行融資はある意味では他人のお金です。
必要な資金全額を他人のお金で設備投資をしようというのは
考えが甘すぎます。

 

ある程度の自己資金も必要です。
銀行融資の審査上では設備資金を融資する場合、
最低でも設備投資額の2割程度の自己資金は欲しいところです。

 


 

3.設備投資の目的の説明が不十分であること

 

店舗の移転に伴い家賃が引き下がるのは確かに
設備投資の目的にはなります。

 

しかし家賃引き下げのためだけで
銀行融資を申し込むのはあまりにも短絡的すぎます。

 

店舗を移転する場所は今の店舗の比べて、

 

・その通りの人通りはどうなのか、
・人通りが今の比べて多いのか、少ないのか

など、当然今後の売上にも影響してくるところです。

 

設備投資資金の銀行融資を申し込む場合は、
今後3年間ほどの売上と収益の見込み(計画)の提示は必要です。

 


 

とのことでした。
この話は現実と比べるとやや厳し目かな?

といった印象です。
あくまでも銀行側の理想はこうかな。

と言った内容ですね。
実際は取引状況や、
それこそ、その時のその銀行の事情などにより
結果は変わってくると思います。

しかしながら、運転資金に比べて通りやすいとされている設備融資も
色々とハードルはある。ということですね。

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
広島で起業・創業をサポートするBOAでした。

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